いまだからこそ、陰陽道。

オカルト

福井に今なお残る陰陽師

まだまだ収まらぬ、コロナの波。福井新聞を見ていたら、こんな興味深い記事があった。陰陽道だなんて、オカルトマニアは思わずチェックしてしまう。

 陰陽師関連の資料を展示する福井県のおおい町暦会館(名田庄納田終)が6月下旬以降、入館者に配布している護符が話題だ。

ドーマン・セーマンという言葉は聞いたことなかろうか?

福井新聞:
コロナ対策に通ずる「陰陽道」話題 安倍晴明ゆかりの地で護符配布、福井
https://news.line.me/list/oa-fukuishimbun/l2me3p7gx696/3ow8v7x6dyym

陰陽道といえば、我が国においては平安時代に隆盛した呪術体系の一つである。古くは、中国からその思想体系(※陰陽五行説等)が日本に流入し、独自に進化を遂げた・・・という訳だ。ここまでは、世間一般的にも基礎教養として膾炙していると思われる。福井新聞の記事内でも、特に陰陽道の解説はなかったからね。

なお特段、記事内では触れられていないが、天社土御門神道(てんしゃつちみかどしんとう)は、日本の神道系宗教団体であり、暦づくりを行っている。というのも、現代の陰陽道の主な仕事は、中国伝来の天文表を紐解き、運勢を書き記す作業が主となる。実際、津々浦々の神社に販売をしているとのことだ。どうやら現在後継者がおらず、なかなかピンチらしい。希望者は修行でもさせてもらえるのだろうか・・・。

東京新聞 TOKYO Web:
晴明直系 陰陽道 途絶の危機 平安から1000年後継なく
https://www.tokyo-np.co.jp/article/17679

陰陽道あれこれ

で、世間で陰陽師云々というと、京都の「晴明神社」がまず挙げられるのではないだろうか? あの星型の交通安全シールはあまりにも有名である。関西だと、バイクや車に貼ってあるのをよく見かける。公式には、魔除けステッカー守というようだ。

「魔除けステッカー守・大」
晴明神社・公式HPより引用

コロナ禍において、息災を願うのはもっともなのだが。平安時代に陰陽師として活躍した安倍晴明は、占い・呪い(まじない)のスペシャリストだった。漫画やアニメなどでは大袈裟に描かれているものの、実在の人物である。

なお我が国においては、奈良時代の陰陽寮(おんようりょう)という役所が先行しており、晴明以外にも多くの役人(=陰陽師)たちが占術を行ってきた訳だ。

話が少しズレるが、占いの重要性というのは・・・例えば古代中国・殷の時代には、貞人(ていじん)が甲骨を用いて占いを行い、国の政に大きく関与していたぐらいである。吉凶は、占いによって判断されたのである。(実際のところ、王の都合のいいように占い結果を改竄するなどもあったそうな・・・。)

さて、由緒正しい陰陽道であるが、明治時代には神仏分離のため神道として区分され、さらには迷信として政府より禁止されてしまう。とはいえ、陰陽道は民間の宗教家・宗教団体に受け継がれて行くのであった。

出雲大社紫野教会:
神道と陰陽道
https://www.izumo-murasakino.or.jp/yomimono-030.html

民間信仰に残るドーマンセーマン

この「星」だが、正式には「五芒星」といい、さらに陰陽道においては「セーマン」と呼ばれる。セーマンはご覧のごとく五本の線で構成されているのだが・・・皆さんもご存知の通り、一筆書きで星が完成する。これがつまるところ、外から悪いものが入って来れないような、守りの堅さを象徴しているのである。

なお、どうやら近現代においても鳥羽伏見の海女さんのお守りとして用いられているそうな。鳥羽伏見には神明神社という神社があり、玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)が祀られている。女性の願いを一つ叶えてくれる・・・そんな信仰がある。

伊勢志摩観光ナビ:
石神さん(神明神社)
https://www.iseshima-kanko.jp/event/1015/

なお、「#」のような格子状の符号は、「九字紋 (ドーマン)」といい、多くの目で魔物を見張るという意味がある。

古今東西・五芒星いろいろ

なお、五芒星自体はヨーロッパにおいても使われるものである。出典としては、紀元前3000年頃、古代メソポタミアの書物に現れているとのこと。

ところで、この五芒星、あなたはどこから書くか? 上から? 下から? マツコ・デラックス出演番組においても、心理テストが話題になったが・・・筆順はさておき、五芒星は黄金比の形を取る。

蛇足となるが、ヘヴィメタルにおいては、逆五芒星がアイコンとしてよく用いられている。逆五芒星とは、五芒星を上下逆さまにしたものなのだが、すなわち悪魔の象徴なのである。

ところが、国内においては逆五芒星の配置は特に悪い解釈をされていないようであり、『ムー』でも取り上げられた「近畿五芒星」という守護配置が存在する。各所で語られているので、今回は割愛するが・・・。Twitter でも話題だったようだ。まあ、真偽はともかく。

陰陽道×ヘヴィメタル

最後に余談となるが、「ヘヴィメタル」・「陰陽道」といえば、あのバンドのことを忘れていけないだろう。そう、和製ヘヴィメタルバンド、「陰陽座」である。誤解なきよう申すと、陰陽座は決してサタニックなバンドではない。ジューダスプリーストのような、正統派ハードロック・ヘヴィメタルの影響を受けつつ、神話・妖怪・歴史といった日本文化を題材とし、古語漢語を多用した独自のスタイルを持つ、そう、日本の誇るヘヴィメタルバンドなのである・・・。

ギャンブラーは、みんな知っているあの曲。

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