謎多き漢字教育士。どんな仕事をしているのか?

教育

知名度はまだまだ低し。漢字教育士とはなんぞや

初対面の方に訊かれるのだが、正直、回答に困る質問でもある。謎を紐解いてみよう。

ABOUTページにも書いているので繰り返しとなってしまうが・・・
立命館大学 白川静記念 東洋文字文化研究所は、漢字教育士を下記のように紹介している。

漢字の成り立ちから歴史背景まで、漢字の魅力を伝え、体系的に教える力がつく新たな資格

あくまでも、漢字を教える力が「つく」資格なのである。教えていいよ!ではないのだ。
つまり、資格というものの免許制ではない訳だ。

補足をすると、この資格を得るためには、同大学が認定するWEB講座を受験し、テストに合格しなくてはならない。当然、受講料も掛かるし、それなりの時間を掛けないとテストには受からないだろう。とはいえ誰でも受講できるし、突破するだけなら、世間の難し〜い民間資格よりかは遥かに簡単だろう。

さて。そこで実際にどんな活動があるか、具体例も引用する。

漢字教育士は、小・中・高校、書道教室以外にも、学童保育、放課後教室、老人ホームなどのカルチャー教室等に活躍の場を広げています。

まあ、想像の範囲内だったのではないだろうか。ただ実は、別に◯◯をやってね!というようなお達しがある訳ではなく、活動の進め方は我々個人に任せられている。それだけ自由度は高いのだが・・・。

結論、漢字教育士とは、漢字講座を開催できる「漢字力」のある人、とでも言うべきか。

で、漢字教育士をやっている人とは?

私が知る限りでは、だいたい以下のような人々が漢字教育士を兼ねている。

漢字マニア(愛好家)、研究者、日本語教師、国語教師、元教師。
他にも資格マニア、クイズマニア・・・など。現役学生からリタイア世代まで、幅広い。

「漢字」・「教育」とつくぐらいなので、その界隈の関係者が圧倒的多数かと思われる。国語に準ずる何かを持ち合わせているわけだ。

似たような、漢字教育サポーターとは?

もう一つ、漢字教育サポーターというものもある。こちらは日本漢字能力検定協会が運用するものであり、漢字教育士と同じように「漢字を教える存在」・・・なのだが、ちょっとだけ異なる以下のようなプロセスを踏み、登録する必要がある。

・漢検準一級あるいは一級の取得
・生涯学習ネットワークに登録
・漢字教育サポーター育成講座を修了 ※これは漢字教育士認定講座とほぼイコールである

また希望者は、漢字教育サポーター紹介制度を利用することで、漢検から各地の案件を紹介してもらえるのだ。登録情報の照会は一般ユーザーも可能のため、お声が掛かるチャンスは大きくなるだろう。

以上のことから、漢字教育士と漢字教育サポーターを兼ねている方は多いと思われる。事実、私がそうである。

問題は残る・・・

残念ながら、この資格一本で食っていく・・・なんてことは到底できないだろう。

先述の通り、まだまだ知名度がなさ過ぎる。そして当然、世間からの需要もない。
ニーズがなければ、働き口などないのである。

運良く小・中学生向け講座に漕ぎ着けても、(公立校は予算の都合からか、)謝礼ナシのケースもある。
リタイア世代のボランティアとしてはまだしも、これからまだまだガッツリ働きたい層にとっては、なかなか厳しい待遇である。

そして、資格があるからといって、就職等の優遇があるかというと・・・そういうこともない。漢字教育士になったからといって、何かが大きく変わることは(おそらく)ないだろう。あまり期待し過ぎないように。

自由度は圧倒的に高い! あとは、どうやって生かすか

なかなか旨味の少なそうな漢字教育士だが・・・あくまでもそれは旧来の働き方の話。別に、本業が他にある人からすれば、副業として大いに活用していけるフィールドは残っているだろう。実際、私は副業のコンテンツとして考えている。これからの時代、まだまだ働き方は変わるはずだ。また、コロナの件で、「学び方」も大いに変化を迎えたことも記憶に新しい。

さあ、前例がないのであれば、これからつくっていけばいいのだ。
裁量も大きいのだから、どんな形であれ、漢字に繋げてしまえばいいのである。企画内容は、我々、漢字教育士次第なのだ。

そして、営業先だって教育機関だけに限った話ではない。自由に、自己開拓すればいいのである。フットワークをどれだけ軽くできるか。名刺は常に持ち合わせているべきだろうね。

漢字教育士に求められることは、漢字・国語スキルもそうなのだが、どちらかというと企画力・営業力なのかもしれない。あと当然、コミュニケーションスキルも。

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