ツネザワシのひとりごと その三。「城を経て」

こんばんは。ツネザワシです。
私事ではありますが、先日愛知へ行く機会があり、その流れで名古屋城へ行って参りました。
今回のテーマはそれに感化されたのか。「城」です。
城

◆城という字は「土が成る」。まさか、そのまんま?

すっかりおなじみの藤堂先生は、成を「丁+戈」としています。

ズバリ、あの武器の戈(ほこ)ですね。
戈
※出典・引用 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%88

上向きの刃と、直角に刃が付いています。

ここでいう戈(音読みだと、カ)は、道具のことです。道具を使って、とんとん打ち固めて城壁をつくること。
では「丁」は何かという話ですが、「音符(おんぷ、音をあらわすパーツのこと)」であり、さらに「うってかためる」という意味を持つということだそうです。

これが「成」という訳です。
ですから、成立、できあがる、なる、という意味にもつながっています。
城、というのも土+成で、イメージしやすいですね。
土を盛って固めて、つくりあげるのが、城。

「盛」なんかも、同系です。
皿(容器)の中に、盛り固めていくということなのです。
ここでは「丁」は、たんたんとたたくことを表しています。
土をどんどん盛り固める、ということですね。

◆白川の解釈は?ただの「戈」ではない!

では白川はどのような解釈をしているのか。
成を「戈+丨(コン)」としています。戈はそのまま、ほこなのですが「丨(コン)」は飾りの垂れている姿、だというのです。

戈の制作が終わり、飾りを付けて、祓い清める…ことで、完成する・できあがる、という解釈です。
ですから城という字の解釈も若干変わってきます。祓い清めることがポイントになってきますから、城というのは、祓い清められた城壁なのです。
(なんだかクドい表現である…。)

なお、城には「きずく」という訓があります。

◆城の話はまだ続く。もとの字形までさかのぼる。

さらには、城という字にもとの字があり、「ジョウ」というようです。
ジョウ
左の部分は「カク」といいます。

それが、この下の文字。
カク
この「カク」ですが、城郭の平面系を表しています。
もっと古い字形では、南北の部分が「やぐら」を示していたようです。

では今回はこのあたりで。

*出典・引用
『漢字源』藤堂明保:学研
『常用字解』白川静:平凡社