関西だけ!?「闇で」という表現を使いますか?

yami

「闇で」

アナタはこんな言葉の表現使いますか?
どういう意味、使い方をされているのでしょうか。

★実際の用例は?

会社の方と話していた際に耳にしたこの表現。
例を挙げると、『闇で遊んでるんでしょ?』
…というようなもの。

実は~、裏では~、というニュアンスを含むようです。
正直なところ、初めて聞いた際には思わず意味を尋ねてしまいました(笑)

★【心の闇】とはまた違うもの

最近では闇というと、【心の闇】に焦点が当てられているような気がします。
芸能情報、ネットの記事など、どちらかというとその人物の抱えるマイナス面、ネガティブな要素…をイメージしやすいですね。

上述の「闇で」という表現も、確かにどちらかというとネガティブなものに入るのかも知れません。
裏では悪いことやってるんでしょ?、実は●●なんでしょ?というように、悪いこと・後ろめたいことを、おもしろおかしく捉える表現に感じられます。

★いつから使われているのか?また地域は?

ところで、私は福井出身なのですが…この「闇で」という表現を地元で聞いたことはありませんでした。
また、大学時代を京都で過ごしたのですが、やはりその際も周囲で「闇で~」と使っていた人を見たことがありません。

関西で近年使われ出した表現なのかと思いきや、検索してみたところこんな記事が。
「やみで」
※1999年9月14日『よいこの今ドキ語』毎日新聞東京本社版朝刊17面:羽渕一代 

なんと、1999年には既に使われている表現でした!

2000年突入前とは…非常に歴史を感じます。
こちらの記事を見ると、確かに関西の若者言葉のようですね。

思えば、この表現を使っていかた会社の方は、僕よりも年上の方でした。
ある程度、年代も関係あるかも知れません。

★さらにSNSでも

他にも、mixiでもこんなものが。
ぇ、じゃぁ『闇で』って使いますか?

ここでは、2005年に僕と同様の疑問を感じている方がいらっしゃいますね。
回答を見ていると、中学生の頃使っていた、関西だけど知らない、関東でも使っていた、若い頃はよく使ったけど今は言わない、など様々な回答があります。
少なくとも、1995年頃の大阪では確実に使われているようです。

★90年代は何があった?

主に関西で使われていたようである、「闇で」という表現。
1990年代半ば、というのはポイントかもしれませんね。
この頃、何が流行っていた、起きたか調べてみました。

年代流行
※『年代流行』より

プレイステーション、 阪神淡路大震災、たまごっち…など、印象的なフレーズが並びます。
そんな中、「コギャル」というのはまさに若者の象徴ではないでしょうか。
小学生のとき、国語の教科書に「オニムカツク」といった若者言葉を扱った題材がありましたが、これはまさに時勢を反映したものでしょう。
流行を鑑みても、アムラー、スケーター、腰パン…というようなものが並んでいます。
若い人ならではかも知れませんね!

バブルがはじけた90年代。勢いのある若者たちの、ネガティブなことを乗り越えようとする気概を感じます。
ただ、僕は当時小学生だったので、90年代の雰囲気を肌でしっかりと覚えていないのが悔やまれます。

★若者絶頂の90年代を経て「闇で」は今もなお残る

結局のところ「闇で」は、どちらかというと、今の20代よりも当時90年代を色濃く経験した層が使っている表現なのかも知れません。
ただ、明らかに調査対象・サンプルが少なすぎるので…今後の言語調査などに期待ですね。
大学の社会学部で取り上げてもいいケースだと思います!